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2012年1 月25日 (水)

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リュス

そんなに何度も観たことがあるわけではありませんが、今回の「ボエーム」ほど、ミミの登場するまでのシーンが楽しかったことはありません。
ちょっと軽めのテンポで交わされる、少しずつ声質を変えた男声4のアンサンブルは本当に楽しかったし、粟国さんの演出も面白かった。
裏口を叩いた男性は、私はべノアがやらせて、彼らが慌てて玄関のほうに逃げた(居留守を使おうとした)ところにべノアが現れる、という西部劇みたいな設定かと思ってしまったのですが、考えてみれば、ちょっと変ですね。でも、あのシーンも爆笑してしまいました。
一幕のこの場面が生き生きしているからこそ、四幕の冒頭が生きてくる。

ミミの死の場面でのロドルフォは、オーソドックスに「ミミが死ぬ」という現実を、一瞬でも忘れようとしていたのかな、と思いましたが、ナルシシズム……そうかもしれませんね。
二幕のセット、これは賛否両論あるかもしれませんが、私はとても楽しく観ていました。そこへムゼッタの登場。場面の空気を一変させる演出、衣装、そして豪快な歌いっぷり、素晴らしかったと思います。

改めて思ったのは、このオペラのタイトルは「ラ・ボエーム」である、ということでした。

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プロフィール

  • 林田直樹(はやしだなおき)
    1963年埼玉県生まれ。音楽之友社「音楽の友」「レコード芸術」編集部(計13年)を経て2000年より独立。OTTAVA amoroso for weekend(TBS)のプレゼンター、カフェ・フィガロ(Blue radio.com)のパーソナリティ、JAL機内放送クラシックの選曲・構成・台本を担当。月刊誌「サライ」(小学館)のCDコーナー等に連載。近著「クラシック新定番100人100曲」(アスキー新書)。メールはnaoh%yacht.ocn.ne.jp(%を@に変える)まで

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